PCR検査と精度

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PCR検査と精度

2020/07/29

GO TOキャンペーン中ですが新型コロナの感染者数の増加で賛否両論ありますが数字は見方によって色々な見え方になります。

 

感染者は東京都のHPで抗原検査とPCR検査を合計して割り出しているようですが

特にPCR検査というワードを聞かない日はありません。

 

そもそもPCRとはPolymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の略で、ウイルスの遺伝子を増幅して検出する方法です。

鼻腔や咽頭の粘膜をふき取って検体として検査します。

 

6月までは鼻粘膜をふき取る方法が主流でしたが厚生労働省のHPでは6月2日から症状発症から9日以内であれば唾液での検査を可能とするとしています。

 

さらに今月17日から現行の検査を無症状者にもしていいことになりました。(厚生労働省)

 

鼻粘膜や咽頭だろうが唾液だろうが感染が分かれば何でもいいやと思いますがこのウイルスを増幅する検査においては大きな差があります。

 

 

5.  鼻とのどでは、ウイルス量が異なる!唾液がよい?!

Wikramaratna 1らは、30人の新型コロナウイルス感染患者から繰り返し採取された延べ298検体(150検体が鼻腔から、148検体が咽頭からのスワブ検体)のデータを用い、PCR検査が陽性となる割合を推定しました。その結果、感染直後のPCR検査では、鼻腔からの検体は、咽頭からの検体よりも、6.39%、高く陽性を示すことが明らかとなりました。(時間とともに、陽性割合が下がることも明らかにしています。)
また、Wyllie 2らは、PCR陽性検体のうち、咽頭からの46検体と唾液39検体を比較しています。その結果、唾液検体の方が咽頭検体よりも5倍ほど検出されたRNAコピー数量が多かったと報告しています。今後、唾液によるPCR検査も進むことが予想されます。

図1 図1.数理モデルに当てはめて、推測した検体採取部位(左:鼻腔右:咽頭)による感度(感染者のうち陽性となる割合)の変化。X軸は、発症からに日数。Y軸は、感度。青い帯は、95%信頼区間を示します。CC-BY-NC-ND 4.0 International licenseに基づき、再掲載(論文1より)
http://medrxiv.org/content/early/2020/04/14/2020.04.05.20053355.abstract

上記が日本疫学会に記載されておりました。

 

つまり6月から勧められた唾液の検査はそれまでの咽頭検査よりも5倍ほど検体からのウイルスのコピー数が検出されるそうです。

 

それが無症状者でも検査OKなので発症していないもしくはすでに治ってしまった方でも検出される可能性があるということです。

 

そこで緊急事態宣言が解除された5月末よりも陽性率の割合も増えているから危険なんだというご意見もあると思いますが確かに5月末では陽性率は0.6~1.2%あたりでしたが7月中旬からは大体6%くらいで推移していますので確かなのですが

 

一番ピーク時4月の陽性率がどうなのかというと東京都福祉保健局の集計では

4月11日の東京都の陽性率は31.7%ってすごい数字です。

やはり感染症に関しては重症化のリスクがとても心配なのですが感染者数が増えた今どうなっているのか心配でしたので見てみると

7/28で21名で6月中とほぼ変わらない数字で推移しています。

4月末から5月中旬では100人位でしたのでいわゆる遺伝子変異で強毒化したということではないと思ってしまいますがいかがでしょうか。

 

どなたか数字が詳しいという方がおられましたら是非教えて頂けると助かります。

 

理解に非常に苦しみます。

よろしくお願いいたします。