椎間板ヘルニアの経過

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椎間板ヘルニアの経過

2021/02/04

坐骨神経痛はざっくり坐骨神経の走行上に痛みがあること
となります。

坐骨神経痛は臀部後面からふくらはぎ後面にかけて走行しています。

坐骨神経痛の中に椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症、梨状筋症候群、下肢閉そく性動脈硬化症などがあります。

年齢にもよりますが病院では多くの場合『椎間板ヘルニア』と診断されます。
そして『腰からきていますね。』と言われます。

椎間板ヘルニアは背骨の間にある『髄核』といわれる水枕のようなクッションの中身が急なストレスがかかったときにぷちゅっと出て近くを走っている神経を圧迫して神経走行上に痛みや痺れがでるものとされています。

患者さんの中にはヘルニアをしたのでもう治らないという方がおられますが生理学上はそんなことはあり得ません。

なぜかというとぷちゅっと出た髄核は体の中では異物とみなされ免疫細胞が椎間板から突出した髄核を食べてしまうからです。

ですのである研究では椎間板ヘルニアの手術をした方としない方で痛みの経年変化を数年かけて経過を追った場合ほとんど違いがないという結果が出ています。

人間の体は非常に優秀なのでちゃんと修復してくれるわけです。

一般的には2から3か月で良化していくことが多いです。



痛みや痺れが強いとかなり不快だと思いますが慎重な判断が必要だと思います。

たとえ手術をしても痛みが取れる可能性が五分五分だとしたら考えものですね。

もし安静ができる環境であれば経過観察や代替療法も一つの手かと思います。

それでは。