伝え方で変わるかも~人格同一性効果~

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伝え方で変わるかも~人格同一性効果~

2021/09/02

『準備し始めるのが遅かったから今回の件は失敗したんだぞ!』



『マイペースで仕事が遅いから今回の件は失敗したんだぞ!』



上司から叱られているシーンですが言われて嫌なのはどちらですか?



違いは一つ目は『行動』二つ目は『人格』を否定している表現になります。



人格を否定する表現だとある意味刺さる言葉になるかもしれませんが一歩間違えればただのパワハラになります。



うまく使えれば不用意に人を傷つけたりしないだけでなく相手に伝わりやすい表現になります。



例えば
「ウソをつかないでね。」



「ウソつきにならないでね。」


前者では伝えた人の3割、後者ではほとんどの被験者がウソをついたことを申告したそうです。
 


この現象は、犯罪心理学の研究から分かってきたことです。



これを人格同一性効果(自分の人格を保守しようとする傾向)といいます。

 

ですので


「怠けないで。」というよりも


「怠け者にならないで。」



「宿題しないとだめ。」というよりも


「やるべきことを後回しにする人にならないで。」

 



のように特定の行動をお願いするよりも人格に対して要望を伝えた方が伝わりやすくなるというものです。



逆に相手を傷つけないようにこういった表現ができる人は

 

『罪を憎んで人を憎まず。』



罪を犯したその人まで憎んではならないという寛容的な考え方の持ち主で



罪まで大袈裟な話でなくとも個人的に許せない行為を行った人に対しても寛容的な態度で臨もうとする心構えがある人なんじゃないかと思います。



1度自分で話し相手の人格を不用意に傷つけるようなことをしていないかを意識してみたいと思います。



暑さの後に急に寒くなっております。
天候の急変は自律神経も乱れやすくなりますのでできたら軽い運動と睡眠をしっかりとってバランスをとってあげてください。

それではよい週末をお過ごし下さい。