夏は一晩寝かせたカレーにはご注意ください。

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夏は一晩寝かせたカレーにはご注意ください。

2020/08/18

暑い日が続いてますがいかがお過ごしですか?


これだけ暑いと食欲減退でスパイスの効いたカレーでも食べたいなと思うのですが夏場は細菌性の食中毒が年間で一番増える時期です。

 

ちなみにノロウイルスは主に11月から3月の冬季が一番感染者が多くなります。

夏場の食中毒で代表的な細菌がウェルシュ菌です。

 

主に大量に作ったカレーやシチュー、煮込みで中心部や鍋の底など酸素がない環境で増殖します。ウェルシュ菌は嫌気性菌なので空気を嫌がるので空気が入り込みづらい鍋底やカレーや煮物の中心部で増殖します。

このウェルシュ菌は20~50℃で長時間放置すると増殖します。
カレーは一晩寝かせたカレーが美味しいと言いますがこの時期はおすすめできません。

洋食屋さんを営んでいる患者さんはメニューにあるカレーは作り置きはいっさいせず毎日作っているそうです。

『カレーは足がはやい。完成してから温度が下がった段階ですぐに菌が増殖するつもりで考えている。』とおっしゃっていました。


ですのでその方はすぐに作りたてのカレーを小分けにして冷凍庫にいれて注文が入る度に解凍して出しているそうです。

 

お客としてはとても安心できますよね。

家で食べる位の量ならそこまで神経質になる必要はないですが冷凍にはしないまでも保存するときは鍋をそのままにせず冷蔵庫での保管をおすすめします。

特にこの時期は暑さもあるので要注意でお願いします。



また食中毒予防は調理を始める前、肉や魚、卵を扱う前後にも手洗いをするのも大切です。

 

以前バイトでちょっと高級な旅館で働いていた時は季節など関係なく料理を終える度にまな板に沸騰したお湯で洗いながら使っていたのでまな板の除菌も大切だと思います。

万が一ウェルシュ菌由来の下痢や腹痛になっても軽症のことの方が多いですが食中毒は辛いですからね。

できれば避けたいものです。


こんな時期なので外出を控えてお家で過ごしていらっしゃる方が多いので作り置きして食事する方も多いと思いますがウェルシュ菌にはご注意を!!

それでは。