新型コロナは小児にはかかりずらい
2020/03/21
世界中で猛威をふるっているcovid-19ですが
最近アメリカのジョンズ・ホプキンス大学と中国の共同研究チームが、中国で確認された72,000件以上の症例を分析した結果、全症例に関して占める10歳未満の子供の割合は1%未満だったそうです。
実はSARS(重症急性呼吸器障害)も感染者の約10分の1にあたる774人が亡くなったそうですが24歳未満は一人もいなかったそうです。
このように以前から言われた通りcovid-19は小児が重症化しないというのはデータ上確かなようです。
中には『子供はかからない。』と聞いたという方もおりますがこの研究では9歳以下の子供の感染率は他の年齢層と変わらないということです。
なぜ小児は重症化しないのか?
なぜ小児は重症化しないのか?
なのですが小児がなぜ重症化しないのかはわかっておりません。
SARSに関して言うとウイルスに罹患して症状がでたあと通常は一週間くらいで自然に回復します。
これは自らの免疫の力ですが、その後に症状が急に悪化する第二段階に突入する場合があります。
この第二段階に入ると致死率が跳ね上がるそうですが、香港大学の研究ではウイルスが原因で死に至るのではなく自らの免疫細胞と炎症誘発因子「サイトカイン」が肺で暴走して炎症が収まらず
肺炎、呼吸困難、臓器障害を起こしたことによって亡くなるという研究結果があります。
これを『サイトカインストリーム』と言います。
サイトカインストリームは免疫細胞達の暴走なわけですがそれを抑制してくれるものが実は腸にいることが分かっています。
それは腸に住む腸内細菌の一種である『クロストリジウム菌』です。
腸内には免疫細胞の実に70%が存在しており免疫の要です。
このクロストリジウム菌は海藻やキノコ類、根菜などに含まれる食物繊維を餌としている為免疫の暴走を抑えるためには食物繊維が必要不可欠です。
戒厳令で外出を制限され冷凍食品やファーストフードに頼りがちになりそうですがそのあたりは極力食物繊維が摂れる食事を心がけることが大切です。
それではまた。