花粉症(アレルギー)と交差反応

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花粉症(アレルギー)と交差反応

2019/04/05

花粉の最盛期ですね

花粉症がひどい方には厳しい季節がやってましりました。

 

気候は最高だけど花粉で最低とやきもきしている方も多いのではないでしょうか。

 

花粉は最もポピュラーなアレルギーですが交差反応というものをご存知でしょうか。

 

アレルギーのメカニズム

ちょっとその前に

花粉症の前に風邪のお話をした方が分かりやすくなると思います。

 

風邪の症状は鼻水、咳、くしゃみ、発熱・・・etcこれらの症状は体に侵入した異物。つまりウイルスや細菌を体の外に排除するための反応です。

 

これは免疫の自然な反応です。風邪やウイルスなどは小さいうちに罹れば大人になって風邪をひかないようになるといわれるように免疫細胞が記憶するので二回目以降に同じウイルスや細菌に罹患した時に症状が軽減するかもしくは症状に出ない場合もあります。

 

しかし花粉症は毎年ひどいという方も多いのではないでしょうか。

 

これは花粉を排除するための免疫細胞が関係しています。

 

基本的に花粉を体から排除するために働く免疫細胞(抗体)はIgEといいますこのIgEと結合して排除の手助けをする「マスト細胞」という白血球の一種がネックなんです。

 

そいうのもこのマスト細胞が活性化して排除を促せば促すほどヒスタミンなどアレルギーに関わる炎症性メディエーターも活性化するのでより症状が悪化してしまいます。

 

こうなると鼻水、くしゃみ、咳などアレルギー症状がひどくなるわけです。

その影響で交差反応を起こします。


交差反応とは

免疫反応が過敏になると

アレルギーで過敏になると

例えばイネ科のある植物にもともとアレルギーがあると普段アレルギー症状がでない他のイネ科の植物など構造が似ているものにもアレルギー症状を起こすことがあります。

 

鶏卵にアレルギーがあるとウズラの卵にも交差反応を起こすこともあるということです。

 

花粉の場合、果物や野菜に交差反応を起こしやすくなります。

スギ→トマト

シラカバ、ハンノキ→リンゴ、桃、サクランボ、アーモンド

イネ科→メロン、スイカ、キウイ、オレンジ

などです。

 

普段大丈夫でもこの時期に食べたいときや後に喉に違和感を感じたり、かゆみを覚えた場合は食べるのを控えましょう。

 

 

違和感ぐらいあればまだ良いのですが喉の粘膜が炎症を起こし呼吸困難などに最悪の場合陥る可能性があるので注意が必要です。

 


患者さんからの実際の話

以前患者さんから聞いたお話です。

 

その方は40代男性でそれまで花粉症ではなかったのですがある地方に引っ越した後に花粉症になってしまったそうです。

 

そんなある時職場の差し入れでもらった桃をスタッフの方が切ってくれたので桃が大好きだったその男性はいつも通りペロリと食べました。

 

その後に急に体調に変調をきたし結局救急車で運ばれることになったそうです。

 

その話を伺った後気になり調べるとその地域にハンノキが群生していることが分かりました。

 

おそらく

花粉症→交差反応→桃にアレルギー→救急車

という経過があったのではと思いました。

 

 

残念ながらというか果物が好物だったがゆえにより大量に摂取したので症状が強く出たのかもしれません。

 

このようなことは稀ですがもし花粉症がひどい時に上記の野菜や果物を召し上がって特に喉に違和感を感じたり、かゆみがでるようでしたら大量に食べずにやめておくのが賢明ではないかと思います。

 

また免疫反応に関しては肝臓や小腸の状態も反映されますので内臓の状態をよりよく保つ必要があります。

 

 

もし気になる方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

それではまた。

川口駅徒歩2分 もりもり整体院