お腹の不調(便秘、下痢、腹痛etc)の意外な原因

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お腹の不調(便秘、下痢、腹痛etc)の意外な原因

2019/04/05

実は日本人はお腹の弱い民族です。

何らかのお腹の不調を抱える人は他のアジア民族と比べても非常に多く、約10人に1人と言われています。

 

だからこそそのような方は食事などに注意を払っていらっしゃいますが、情報で溢れる現代社会だからこそ自分が何を食べていいのか?選択するのが難しい側面や一般的に腸に良いといわれているものを摂っても変わらない方が多いのではないでしょうか。

(IBS)

現代人に増えている過敏性腸症候群

消化器科を受診する方の実に31%がこの過敏性腸症候群の患者さんと言われています。

 

過敏性腸症候群(IBS)の診断基準

「過去3ヵ月間、月に3日以上腹痛やお腹の不快感が繰り返し起こる。」

さらに

①排便するとお腹の不快感や痛みの症状が軽減する

②お腹が痛い時、便(便秘、下痢)の回数が増減する。

③お腹が痛かったり不快なとき、便の形(外観)が硬くなったり水のようになる。

 

この3つの内2つ以上当てはまる場合過敏性腸症候群の疑いがあります。

 

※癌や他の消化器疾患が除外されているというのが前提になります。

 

CMでもやっていましたが重要な会議や入学、入社、人事異動などストレスが増すときに発症しやすいとされています。

 

ですから病院では異常がみられないのでストレスで片づけられてしまうこともありますがストレスだけだとは到底思えないのではないでしょうか。

やっぱり食事は重要


ストレスに原因を帰すとストレスから逃れることはできないし大なり小なり何らかのストレスがあるのは至極ありふれたことです。

 

何ができるかと考えるとやはり腸は食べものや水分の消化吸収に関わっているので日常で摂取しているものに目を向ける必要があると思います。

 

先ほども触れましたが一般的に腸に良いものを摂取しても症状が変わらなかったという方は多くいると思いますが

 

重要なことは食事療法の作用は、その人が持っている腸内細菌の種類によって違うということです。

 

もともとお腹に不調が無い方にとっては一般的な腸に良い食事は効果があるか不調の原因にならないということです。

 

ただし、先ほどのIBSの方にとってはかえってお腹に良くないということもあるのです。

なぜお腹に良いはずの食品が不調の原因に

最近これまでは内視鏡では観察できなかった小腸の内部が医療技術の進歩でみられるようになりました。

 

IBSの患者さんの小腸や大腸を調べるとあることが判明したのです。

 

それは健康な方よりも大腸の内部の酸度が高かったのです。

そして酸度が高い人ほど大腸の動きが悪くなり、お腹の中でガスが溜まり腹痛や膨満感を訴えることが分かりました。

 

また腸壁が過敏になっているため不調が無い方に比べ腸が膨らんだ状態を痛みとして感じやすいことも分かりました。

 

このガスはいったいどこから発生するのでしょうか。

それは腸の中にいる細菌が多すぎて過剰な発酵が起こりガスが発生するのです。

 

また本来はより肛門に近い大腸に居るはずの細菌が増えすぎ行き場をなくした細菌たちが小腸まで侵入し悪さをしてしまうのです。


腸内細菌が少ないのではなく多すぎる

一般的に腸に良いといわれているのは発酵食品です。

もともと発酵しすぎているにも関わらずさらに菌を入れたり腸内細菌の餌を与えて細菌を増やすことは逆効果となるのです。

 

これが今まで良いとされてきた食事療法の落とし穴です。

低FODMAP食で腸を整える

この低FODMAP食は科学的根拠をもつ食事プログラムです。

 

現在欧米では、お腹に不調がある人がまず最初に選択すべき科学的根拠をもった食事法とされています。

 

世界的に権威の高い医学誌でもその有効性を示す論文が掲載され2013年には、世界各国から医学専門家が召集されるローマ財団でもこの食事法が推奨されました。

 

この食事法のメリットはお腹の調子の悪い人には不調の改善の一助になり、お腹の調子の良い人には特に作用しない為副作用がないとされています。

次回のブログで方法をお伝えします。