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HSPとは(その1)

2019/04/16

こんにちはもりもり整体院です。

ある患者さんがこんなことをおっしゃっていました。

「私は常に自分の考えが頭をぐるぐるまわってしまいなかなか離れない。」

「人の動きに敏感に反応してしまい心が落ち着かない。」

このようなことを感じる方は少なくないのではないかと思います。

精神疾患と言ってしまうとあまりにも短絡的だと思い調べてみると「HSP」という考え方がありました。

非常に感受性が強い

ユング派の心理学者でセラピストのエイレン・N・アーロンさんが提唱したものです。

HSPとは「Highly Sensitive Person」の訳で直訳すると「非常に敏感な(=感受性が強い)人」です。

一般的には世間で「神経質」「引っ込み思案」「臆病」などとレッテルを貼られてしまう方があてはまるものですが、この特性はネガティブなものではなく感受性が豊かで非常に些細なことにも気を配れる才能ともいうべきものです。

高等動物の15~20%はHSPである

この特性は人間だけではなく猫や犬、馬、サルにも当てはまります。

全体の15~20%が感受性が強いのです。

遺伝的な素因もあるのでもともとその敏感さをもっていることがほとんどです。

 

例えて言うなら投網と一緒です。

目の粗い網は大きなものでないとキャッチできません。たとえたくさんのゴミや魚がいてもその目の隙間を通れてしまうものであれば気づくこともありません。

 

しかし、HSPの方は網の目がきめ細やかなので小さなゴミでも魚でもキャッチしますしかえって大きすぎるモノが引っ掛かると網が破けてしまうこともあります。

 

なので8割の人が気にも留めないことを堂々巡りのように考えてしまいやすく、また周囲と比較した時の自分が「おかしいのではないか。」とすら考えてしまうのです。

HSPの特徴

HSPの方には特徴があります。

あなたはいくつ当てはまりますか。

 

○間違いを指摘したり、間違いを避けることに長けている。

 

○とても良心的である。

 

○周りに気を散らすものがなければ深く集中することができる。

 

○慎重さ、正確さ、速さ、小さな間違いを見つけることが必要とされる仕事が得意だ。

 

○自分個人の考えについて思いめぐらせることが多い。

 

○学んだと気づかずに学んでしまっている。

 

○まわりの人の気分や感情に大きく左右される。

 

○車などのかすかな振動に気づきやすい。

 

○花粉症やじんましんなどの空気中の物質に敏感である。

 

○じっとしているのが得意。

 

例外として一人の空間ではできても人にみられたり気になることがあるとと途端にできなくなってしまう場合もあります。

このすべてが該当しなくてもその中のいくつかを非常に強く感じたりしてもHSPの可能性はありあります。

原因は神経システムの過敏性

私たちの神経システムは微妙なものに反応するようになっているのですが、ポイントはその神経システムが非常に高性能(過ぎる)なために苦しんでしまうという点です。

 

HSPはいつもいつも神経が高ぶっているわけではなく、

新しい刺激や長引く刺激に対して神経が高ぶりやすいのです。

 

なので気質的に繊細なだけでなく細かな振動に気づいたり音や光などに敏感であったり体も非常に繊細であるといえます。

 

実はそういった心や体の反応が外的な刺激に反応しているがゆえに反射的に起こされているのに気づかずに自分を責めている可能性もあるのです。  

 

次回は対処法についてお伝えします。